トイレがつまって水が溢れる!緊急対処法と原因、業者に依頼するタイミングを徹底解説
トイレが急につまって水が溢れてしまうトラブルに直面したことはありませんか?このような事態に慌ててしまい、無理に何度も水を流して被害を拡大させてしまうことがあります。
この記事では、トイレがつまって溢れる原因から、緊急時の正しい対処法、業者に依頼すべきタイミングまで詳しく解説します。自力で解決できる方法も説明していますので、いざという時のために知識を身につけておきましょう。
トイレがつまって溢れたときの緊急対処法
トイレがつまって水が溢れたときの対処は以下のステップで行います。
- まずは水を止める
- 吸水と清掃
- つまりの原因を見極める
それぞれのステップの詳細を解説します。
まずは水を止める
トイレがつまり、水が便器から溢れそうな場合、まず最初に行うべきことは「水を止める」ことです。冷静に対応し、トイレの後ろや横にある止水栓を右に回して、タンクからの水の供給をストップさせます。
もし止水栓がすぐに見つからない場合、タンクのふたを外して中のフロートバルブ(浮き球)を手で持ち上げて、水が便器に流れないようにします。これにより、さらに水が溢れ出すのを防ぐことができ、次の対処がしやすくなります。
吸水と清掃
水を止めた後、床に広がった水を吸水し清掃する作業が必要です。トイレの水には汚物が含まれている可能性があり、放置すると不衛生な環境を作り出してしまいます。
まず、使い捨て手袋を着用し、安全を確保しながら、吸水力の高いタオルや雑巾を使用して水をしっかりと吸い取ります。清掃後は、消毒用アルコールや塩素系清掃剤を使い、衛生状態を確保することを忘れないようにしましょう。
つまりの原因を見極める
応急処置が終わったら、次につまりの原因を見極めます。原因によって適切な対処法が異なるため、どういったものが原因かどうかを確認しましょう。
例えば、おもちゃや携帯電話などがトイレに落ちている場合は、自力での対処は困難です。このようなケースでは、無理に水を流すのではなく、原因に合わせた対策を検討し、必要に応じて業者に依頼しましょう。
トイレの水が溢れた時にしてはいけないこと
トイレが急につまって水が溢れてくると焦ってしまうことでしょう。ですが、その時にしてはいけないNG行動を理解しておくことはとても大切です。水が溢れた時にしてはいけないことを説明します。
無理に何度も水を流すこと
トイレがつまった際、つまりを解消しようとして何度も水を流すのは非常に危険です。
つまっている状態でさらに水を流すと、便器内の水がどんどん増え、最終的には床に溢れ出す恐れがあります。特に、異物がつまっている場合、無理に流すことで状況が悪化し、配管の奥深くにつまりが移動してしまうこともあるため、絶対に避けるべきです。
強力な薬剤を使うこと
市販の強力なパイプクリーナーなどを使用することで、一時的につまりが解消する場合もありますが、これは非常にリスクが伴います。
薬剤が便器や配管にダメージを与え、最終的には便器の交換や大掛かりな配管修理が必要になることもあります。また、複数の薬剤を混ぜて使うと有害なガスが発生するリスクがあるため、安易に使用することは避けた方が良いでしょう。
便器に異物を押し込むこと
トイレがつまった際に、スッポンや棒状の道具でつまりを押し込もうとするのは危険です。
トイレットペーパーなどの軽いつまりであれば解消できることもありますが、異物が原因の場合、無理に押し込むとつまりがさらに奥に移動してしまい、修理がより困難になる可能性があります。
異物が原因である場合は、無理をせず、専門業者に依頼するのが賢明です。
溢れた水を放置すること
トイレの水が溢れた際、すぐに対処しないで放置することは、二次的な被害を招く恐れがあります。
溢れた水には細菌や汚物が含まれているため、床や壁に浸透すると不衛生な環境が生じ、悪臭やカビの発生に繋がります。特に、木製の床やカーペットの場合、早急に吸水しないと腐敗や変色が起こり、後々大きな修理費用が発生することになります。
早急に水を吸い取り、清掃と消毒を行いましょう。
トイレがつまって溢れる原因
トイレがつまって水が溢れる原因はいくつかあります。それぞれの原因を詳細に解説します。
大量のトイレットペーパーを流した
トイレがつまる最も一般的な原因の一つが、大量のトイレットペーパーを一度に流してしまうことです。
トイレットペーパー自体は水に溶けやすいものですが、一度に多量の紙が流れると、便器の中で溶けきれずにつまりを引き起こします。特に、トイレットペーパーが厚いものや強度の高いものを使用している場合、水に溶ける速度が遅くなり、つまりやすくなる傾向があります。
また、節水型トイレが普及している現代では、水量が少ないためにトイレットペーパーを十分に流しきれないケースもあります。こうした場合、トイレの奥に紙が溜まり、配管を塞ぐことがあります。
トイレを使用する際には、一度に大量のトイレットペーパーを使わず、こまめに流すように心がけることが大切です。
異物を流した
異物を誤ってトイレに流してしまうことも原因として挙げられます。以下の物をトイレに落としてしまったり、流してしまうケースが多々見られます。
- 玩具
- 食べ物
- 掃除用具
- スマートフォン
- 生理用品
- 紙おむつ
異物はトイレットペーパーや排泄物と違い、便器や配管の途中でつまりやすく、自然に分解されることもないため、専門の工具やプロの手を借りないと取り除けないことがほとんどです。
つまりが深刻化すると水が溢れ出すだけでなく、配管の奥深くまで異物が到達し、取り除くために大規模な修理が必要になることがあります。
排水管の経年劣化
排水管の経年劣化も、トイレのつまりを引き起こす原因の一つです。
築年数が古い住宅では、長年の使用によって排水管内部に錆や汚れが蓄積し、配管が狭くなっていることがあります。これにより、通常のトイレットペーパーや排泄物でも流れにくくなり、つまりやすくなります。
また、経年劣化によって排水管が弱くなり、何らかの衝撃で破損したり、ひび割れが生じることもあります。こ
うした場合、表面的には問題がないように見えても、排水がスムーズに行われず、水が溢れる原因となります。特に古い建物や長期間メンテナンスが行われていない場合、定期的な配管の点検や交換を検討することが重要です。
トイレの水流が弱い
トイレ自体の水流が弱いことも、つまりの原因となります。特に、節水型トイレを使用している場合や、水道の水圧が低い地域では、トイレに十分な水量が供給されず、排泄物やトイレットペーパーを便器から排水管に押し流す力が弱くなってしまいます。
水流が弱いと、排泄物や紙が便器内に残りやすく、これが少しずつ蓄積してつまりを引き起こします。
水圧そのものに問題がある場合は、専門業者に相談し、適切な改善策を講じることが望ましいです。
また、トイレのタンク内の水位が低いと、流れる水の量が不足し、結果的に十分に物を流しきれないことがあります。この場合、タンク内の水量調整を行うことで、ある程度水流の強さを改善することが可能です。
自分でトイレつまりを直せる?
トイレつまりは自分で直せるものとそうでないものがあります。自分で対処できるレベルのつまりや具体的な対処法に関して解説します。
自分で対処できるつまりのレベル
トイレがつまった場合、まず考えるべきは「自分で対処できるつまりかどうか」を判断することです。軽度のつまりであれば、家庭にある道具を使って解決することが可能ですが、重度のつまりや深刻な異物が原因の場合、専門業者に依頼する方が適切です。
トイレットペーパーや軽い排泄物が原因のつまりであれば、スッポンや市販のつまり除去剤で対処できることが多いです。
このようなつまりは、水がゆっくりと流れている場合や、便器の水位がすぐに上昇しない場合に見られます。これらは比較的簡単に解消できることが多いです。
しかし、以下が原因と考えられる場合は、無理に自分で解決しようとせず、専門業者を呼ぶべきです。
- 水が全く流れない場合
- 便器内の水が溢れ出すほどのつまりがある場合
- 異物がつまっている場合
無理な対応を続けると、排水管を傷めたり、状況がさらに悪化する可能性があるため、判断を誤らないことが大切です。
スッポンの活用
トイレつまりを自分で対処する際、最も一般的かつ有効な道具がスッポン(ラバーカップ、プランジャーとも呼ばれる)です。この道具は、便器内につまったものを吸引して取り除く仕組みで、軽度のつまりであればこれだけで解決できることが多いです。
使用する際のポイントは、まず便器内に少量の水を残しておくことです。
便器内の水位が低すぎると効果が薄いため、適度な水が便器内にある状態でラバーカップを使用します。手順は以下の通りです。
- 便器の排水口にしっかりと密着させる
- 上下にゆっくりと動かしながら圧力をかける
- 強引に引っ張らず、一定のリズムで圧力を調整しながら行う
- つまりが解消したか水を流して確認する
真空式パイプクリーナーの使用
ラバーカップで解決できない場合や、より強力な対策が必要な場合、次に試すべき道具が真空式パイプクリーナーです。ラバーカップよりも強力な吸引力を持ち、トイレ内につまったものを物理的に引き出すことができます。
使用方法は、ラバーカップと同様に便器の排水口に真空式パイプクリーナーを密着させ、真空ポンプを操作してつまりを引き出します。
真空式パイプクリーナーは、固形物のつまりや異物がつまった場合に有効で、力強い吸引力でつまりを解消することが可能です。
ただし、この道具はラバーカップに比べて操作が難しく、誤った使い方をすると配管や便器にダメージを与えることもあるため、使用には注意が必要です。もし使い方に不安がある場合は、無理に使用せず、専門業者に相談することをお勧めします。
市販のつまり除去剤の使用
自宅で手軽に試せる方法として、市販のつまり除去剤もあります。化学反応によってつまりを溶解させるもので、特に以下が原因のつまりに効果的です。
- 油脂
- 石鹸カス
- 髪の毛
使用時には、説明書に従って適切な量を便器内に流し込み、一定時間放置してから水を流します。
ただし、化学薬品は便器や配管にダメージを与える可能性があるため、頻繁に使用することは避けた方が良いでしょう。
トイレつまりの修理を専門業者に依頼するタイミング
トイレのつまりは自力で対処可能ですが、専門業者に依頼すると安心できます。業者に依頼するタイミングや選ぶポイントを詳しく解説します。
専門業者に依頼すべき緊急時のサイン
トイレがつまった際、緊急時には専門業者に依頼する方が安全で確実です。以下のような状況が発生した場合、無理に対処を試みるのではなく、速やかに業者を呼ぶことをおすすめします。
- 水が溢れ続ける
- 異物がつまっている
- トイレの水が全く流れない
- 異臭がする
これらの状況は、通常のつまりではなく、配管の深刻な問題や異物によるトラブルの可能性があります。特に水が止まらない場合や異物が原因の場合、自分での対処は非常に困難で、被害が拡大するリスクがあります。
こうしたケースでは、専門の工具や知識が必要となるため、すぐにプロの手を借りることが大切です。
業者選びで注意すべきポイント
信頼できる業者を選ぶことは、トイレつまりを迅速かつ適切に解消するために重要です。以下のポイントに注意して、適切な業者を選びましょう。
- 信頼できる口コミを確認
- 見積もりを事前に取る
- 24時間対応の業者を選ぶ
- 追加料金の有無を確認
- 資格や許可を確認
信頼できる業者を選ぶためには、インターネットの口コミやレビューを確認し、実績があるかどうかを調べることが重要です。また、修理前に必ず見積もりを取り、作業内容と費用を確認しましょう。
急なトラブルに対応できるよう、24時間対応している業者を選ぶこともおすすめです。加えて、資格や許可を持っている業者は、法令に基づいた適切な作業を提供してくれます。
トイレつまりの修理にかかる一般的な費用
トイレつまりの修理費用は、つまりの程度や修理方法によって異なります。以下に一般的な費用の目安を示します。
- 軽度のつまり:5,000円~10,000円
- 専用機材を使った修理:10,000円~20,000円
軽度なつまりであれば、5千円から1万円程で解決できることが多いですが、専用機材を使用する場合や、排水管の交換が必要な場合は費用が高額になることがあります。
事前に見積もりを取ることで、予算内で適切な対応を受けることができます。特に排水管の交換が必要な場合は、時間もかかるため、追加費用の発生に備えておくことが重要です。
まとめ
トイレがつまって溢れるというトラブルは、突然起こり、日常生活に大きな支障をきたします。まずは冷静に水を止め、応急処置を行った上で、つまりの原因を確認することが大切です。
軽度のつまりであれば、スッポンや市販のつまり除去剤で対処できます。しかし、異物が原因の場合や、自分で解決できない場合は無理せずに専門業者に依頼することをお勧めします。
業者選びの際は、信頼できる口コミや見積もりを確認し、適切な業者に依頼することが重要です。正しい対処法と適切な業者選びで、被害を最小限に抑え、安心した日常を取り戻しましょう。
よくある質問
トイレがつまって水が溢れた時にまず何をすればいいですか?
まずは水を止めてください。止水栓を右に回して水の供給を止め、便器から水が溢れるのを防ぎましょう。水が止まったら、つまりの原因を確認し、適切な対処法を選んでください。
スッポン(ラバーカップ)を使ってもつまりが取れません。どうすればいいですか?
スッポンで取れない場合、真空式パイプクリーナーの使用を検討してください。強力な吸引力でつまりを解消できますが、異物が原因の場合は専門業者に依頼するのが確実です。
トイレつまりの修理専門業者を選ぶポイントは?
信頼できるトイレつまりの修理専門業者を選ぶ際は、口コミやレビューを確認することが大切です。過去の利用者からの評価が高い業者は、信頼できる対応が期待できます。また、事前に必ず見積もりを依頼し、料金や作業内容を明確にすることも重要です。