トイレの異音・水位低下・逆流・レバー不調を完全解説！原因と修理法、費用までわかる決定版
毎日使うトイレから「ゴボゴボ」「チョロチョロ」といった聞き慣れない音がしたり、便器の水位がいつもより低かったり、逆に水が溢れそうで逆流の気配があったり…。突然のトイレの不調は、どうしていいか分からず不安になりますよね。
「これって自分で直せるの？」「業者を呼んだら費用はいくらかかるんだろう…」
そんなあなたの疑問や不安をすべて解消するため、この記事では、トイレの異音・水位異常・逆流・レバー不調といった様々な症状から原因を特定し、ご自身でできる対処法や業者に依頼する際の判断基準、費用相場、そして信頼できる業者の選び方までを、プロの目線で徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのトイレで起きている問題の正体がわかり、今すぐ何をすべきかが明確になっているはずです。落ち着いて、一つずつ確認していきましょう。
目次
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■トイレ専門チーム
症状別トラブル診断フローチャート【音・水位・レバー・逆流】
まずは、ご自宅のトイレの症状をチェックして、どのトラブルに当てはまるか診断してみましょう。「はい／いいえ」で進んでみてください。
【スタート】トイレに何か異常を感じていますか？ → はい
質問1：気になるのは「音」ですか？
- はい → 質問2へ
- いいえ → 質問3へ
質問2：どんな音がしますか？
- 「チョロチョロ」「シュー」と水が流れる音がずっと続く
- → 【トイレが発するSOS？異音の種類から原因を特定しよう】 をご覧ください。タンク内で水漏れが起きている可能性があります。
- 「ゴボゴボ」「コポコポ」と空気が逆流するような音がする
- → 【トイレが発するSOS？異音の種類から原因を特定しよう】 と 【トイレの水位異常・逆流の原因と緊急対処法】 をご覧ください。つまりが原因で、水位にも異常が出ている可能性があります。
- 「ゴー」「ブーン」という低い音が響く
- → 【トイレが発するSOS？異音の種類から原因を特定しよう】 をご覧ください。給水や排水の過程でトラブルが起きているサインです。
- 「カンカン」「コンコン」と金属を叩くような音がする
- → 【トイレが発するSOS？異音の種類から原因を特定しよう】 をご覧ください。ウォーターハンマー現象の可能性があります。
質問3：気になるのは便器内の「水位」ですか？
- はい → 質問4へ
- いいえ → 質問5へ
質問4：水位の状態はどうですか？
- いつもより水位が低い、下水のような臭いがする
- → 【トイレの水位異常・逆流の原因と緊急対処法】 をご覧ください。「封水切れ」という状態かもしれません。
- 水位が高い、水が引かない、逆流して溢れそう
- → 【トイレの水位異常・逆流の原因と緊急対処法】 をご覧ください。深刻なつまりが考えられます。すぐに行動が必要です。
質問5：気になるのは「レバー」の感触ですか？
- はい → 質問6へ
- いいえ → 該当する症状が見つからない場合は、専門業者への相談をおすすめします。
質問6：レバーの状態はどうですか？
- レバーを回してもスカスカして水が流れない（空回りする）
- → 【トイレレバーの不具合（空回り・重い・戻らない）の修理ガイド】 をご覧ください。タンク内のチェーンが外れている可能性が高いです。
- レバーが重い、固い、または元の位置に戻らない
- → 【トイレレバーの不具合（空回り・重い・戻らない）の修理ガイド】 をご覧ください。部品の劣化や汚れが原因かもしれません。
トイレが発するSOS？異音の種類から原因を特定しよう
トイレから聞こえる音は、内部で起きている不具合を知らせる重要なサインです。放置すると水道代が高くなったり、大きなトラブルに発展したりすることもあります。音の種類別に原因と対処法を見ていきましょう。
より詳しい異音全体の情報については、トイレから聞こえる異音の原因と対処法を詳しく見るのページも参考にしてください。
「チョロチョロ」「シュー」：水が止まらないサイン
水を流していないのに、タンクや便器の中から「チョロチョロ」「シュー」という音が聞こえ続ける場合、タンク内の部品が劣化し、水が便器へ少しずつ漏れ続けている可能性が高いです。
主な原因：
- フロートバルブ（ゴムフロート）の劣化： タンクの底にあるゴム製の栓が劣化・変形し、隙間から水が漏れている。
- ボールタップの不具合： タンクに水を供給する部品が故障し、給水が止まらなくなっている。
- フロートバルブのチェーンの絡まり： チェーンが何かに引っかかり、栓がきちんと閉まっていない。
対処法：
まずはトイレの止水栓を閉めてみてください。音が止まれば、給水系の部品（ボールタップなど）の不具合が考えられます。音が止まらない場合は、タンク内の水がフロートバルブなどから便器に漏れている可能性が高いです。
タンクの蓋を開けてチェーンの絡まりを直すのは簡単ですが、部品の交換は少し難易度が上がります。自信がない場合は無理せず業者に相談しましょう。
「ゴボゴボ」「コポコポ」：つまりの危険信号
水を流した後に、排水口の奥から「ゴボゴボ」「コポコポ」と空気が逆流してくるような音が聞こえたら、それは「つまり」の前兆、あるいはすでに軽いつまりが起きているサインです。
主な原因：
- 排水管のつまり： トイレットペーパーや便、流してはいけない異物などが排水管の途中で詰まり、空気の通り道を塞いでいる。
- 排水管の構造的な問題： 配管の勾配が緩やかだったり、汚れが蓄積しやすかったりする。
対処法：
軽度のつまりであれば、ラバーカップ（スッポン）を使うことで解消できる場合があります。ただし、固形物を流してしまった場合は、ラバーカップを使うと逆に奥に押し込んでしまう危険性があるため使用しないでください。この音が頻繁に聞こえ、水位もおかしいといった場合は、早めに専門業者に点検を依頼するのが賢明です。
「ゴー」「ブーン」：給水・排水系の不具合
トイレのタンクから「ゴーッ」や「ブーン」といった低い音が響く場合、給水や排水の過程で何らかの異常が発生している可能性があります。
主な原因：
- ボールタップの不具合： タンクに給水する際の弁の開閉がスムーズに行かず、振動して音が出ている。
- 止水栓の絞りすぎ： 止水栓が十分に開いていないため、水が通る際に抵抗が生まれ、音が発生している。
- 排水管のつまり： 水がスムーズに流れず、配管内で抵抗が大きくなっている。
対処法：
まずは止水栓を少し開けてみて、音が変わるか確認しましょう。それでも改善しない場合、ボールタップなどの給水部品の劣化が考えられます。特に給水が止まっても音が続く場合は、他の原因も考えられるため、専門家による診断が必要です。タンクから「ゴー」という音が続くときの詳しい原因と対処法はこちらの記事で詳しく解説しています。
「カンカン」「コンコン」：配管の膨張・収縮音（ウォーターハンマー現象）
水を流した直後や、他の場所（キッチンやお風呂など）で水を使ったときに、トイレ付近の壁の中から「カンカン！」「コンコン！」と金属を叩くような音がすることがあります。これは「ウォーターハンマー現象」と呼ばれます。
主な原因：
- 急激な水圧の変化： 水道管の中を流れる水が急に止まることで、その衝撃が配管を叩き、音が発生する。
- 給湯器の使用： お湯を使うことで水道管が熱で膨張し、冷めるときに収縮して音を立てることがある。
対処法：
ほとんどの場合、この現象は故障ではなく、緊急性は低いです。しかし、音が非常に大きい、頻繁に発生するといった場合は、配管や給水設備に大きな負担がかかっている可能性があります。放置すると配管の接続部が緩んだり、破損したりする恐れもあるため、気になる場合は水道業者に相談し、水撃防止器の設置などを検討しましょう。
トイレの水位異常・逆流の原因と緊急対処法
便器にたまっている水の量は、トイレの正常な機能を保つために非常に重要です。水位がいつもと違う場合は、何らかのトラブルのサインです。
水位が低い：悪臭の原因「封水切れ」の正体
便器の底にたまっている水（封水）が、いつもより極端に少ない状態を「封水切れ」と呼びます。この封水は、下水管からの悪臭や害虫の侵入を防ぐ「フタ」の役割を果たしているため、なくなるとトイレが臭くなります。
主な原因：
- 軽度のつまり： 毛細管現象により、詰まったトイレットペーパーなどを伝って封水が少しずつ排水管に吸い出されてしまう。
- 長期間の不使用： 旅行などで長期間家を空けると、封水が蒸発してしまう。
- 誘引現象（集合住宅）： 上の階の住人が一度に大量の水を流した際、排水管内の気圧が下がり、下の階の封水が引っ張られてしまう。
対処法：
まずはバケツなどでゆっくりと水を便器に注ぎ、通常の水位に戻るか試してみましょう。長期間不使用だった場合は、これで解決します。しかし、すぐにまた水位が下がってしまう場合は、つまりが原因である可能性が高いです。ラバーカップでつまりを解消するか、専門業者に相談しましょう。
水位が高い・逆流する：深刻な詰まりのサイン
水を流した後に水位が下がらず、むしろ上がってくる、あるいは便器のフチまで水が迫ってくる場合は、排水管が深刻な状態で詰まっている証拠です。
主な原因：
- 大量のトイレットペーパーや便のつまり
- 水に溶けない異物（おむつ、生理用品、掃除用シート、猫砂、おもちゃ等）の誤流
- 屋外の排水桝（ます）のつまり
対処法：
絶対にこれ以上水を流さないでください。水が溢れて床が水浸しになる可能性があります。
原因がトイレットペーパーなど水に溶けるものであると確信できる場合は、ラバーカップを試す価値はあります。しかし、固形物を流した心当たりがある場合は、ラバーカップを使うと事態を悪化させるだけです。すぐに専門業者に連絡してください。万が一、水が溢れそうな場合は、トイレの水が溢れそうなときの緊急対処法を参考に、まずは止水栓を閉めてください。
【緊急】大雨・台風時に逆流する場合の応急処置
集中豪雨や台風の際に、トイレから「ゴボゴボ」と音がしたり、水が逆流してきたりすることがあります。これは、下水道の処理能力を超えた雨水が排水管を逆流してきているためです。
対処法（水のうの作成）：
この現象は個人の力で根本的に解決できるものではありませんが、応急処置で被害を食い止めることは可能です。
- 45L程度の大きめのゴミ袋を2枚重ねて丈夫にします。
- 袋の中に半分ほど水を入れ、空気を抜いて口をしっかりと結びます。これが「水のう」です。
- 完成した「水のう」を、便器の中の排水口を塞ぐように静かに入れます。
これで下水からの逆流を物理的に防ぐことができます。トイレだけでなく、お風呂やキッチンの排水口にも同様の処置をするとより効果的です。
トイレレバーの不具合（空回り・重い・戻らない）の修理ガイド
トイレのレバーは毎日使う部分だからこそ、不具合が起きると非常に不便です。しかし、原因の多くはタンク内部にあり、意外と簡単に自分で直せるケースもあります。作業前には必ずトイレの止水栓を閉めることを忘れないでください。
トイレレバーが戻らない・止まらないときの原因と直し方も併せてご覧いただくと、より理解が深まります。
レバーが空回りする：タンク内のチェーン外れ・切れを直す
レバーを回しても手ごたえがなく、スカスカする「空回り」の症状。この場合、ほぼ100%の原因はタンク内部にあります。
原因と修理手順：
- 止水栓を閉める： まずは必ずマイナスドライバーなどで止水栓を閉めます。
- タンクの蓋を開ける： 手洗い管が付いている場合は、給水ホースのナットを外してから、蓋を真上に持ち上げて開けます。陶器製で重いので、落とさないよう注意してください。
- チェーンを確認する： タンクの中を覗くと、レバーの内側からゴム製の栓（フロートバルブ）にチェーンが繋がっているのが見えます。このチェーンがレバーのアームから外れていないか確認します。
- チェーンを繋ぎ直す： 外れているだけなら、フックをアームの穴に引っ掛け直せば修理完了です。チェーンが切れている場合は、ホームセンターなどで同じ型のチェーンを購入して交換しましょう。
- 長さを調整する： チェーンはピンと張りすぎず、少しだけたるんでいる状態がベストです。長さを調整して蓋を戻し、止水栓を開けて水が正常に流れるか確認しましょう。
レバーが戻らない・重い：部品の劣化や汚れが原因
レバーを回した後、元の位置にスムーズに戻らない、または回すときに固くて力が必要な場合は、部品の劣化や汚れが考えられます。
主な原因：
- レバー本体の劣化・サビ： レバーの軸部分にサビや水垢が固着し、動きを妨げている。
- フロートバルブの劣化： ゴム製の栓が劣化して便器の排水口に張り付き、レバーが重くなっている。
- レバーの固定ナットの緩み： レバーをタンクに固定しているナットが緩んでいる。
対処法：
まずはタンクの蓋を開け、レバーの軸周辺を古い歯ブラシなどで掃除してみましょう。これで改善しない場合は、レバー本体やフロートバルブの交換が必要です。部品はホームセンターやインターネットで購入可能ですが、ご自宅のトイレのメーカーや型番をしっかり確認してから購入してください。部品交換に自信がない場合は、専門業者に依頼するのが確実です。
自分で直す？業者に頼む？プロが教える判断基準
トイレのトラブルに直面したとき、多くの人が悩むのが「自分で直すべきか、業者を呼ぶべきか」という点です。正しい判断をするために、プロの視点からその境界線を解説します。
ここまでなら大丈夫！自分でできる応急処置・修理の範囲
以下のケースは、特別な工具や専門知識がなくても、比較的安全にDIYで対応できる可能性が高いトラブルです。
- トイレットペーパーなど水に溶けるものが原因の軽いつまり
- 対処法：ラバーカップの使用、お湯（40〜50℃）を流す
- タンク内のチェーンの外れや絡まり
- 対処法：タンクの蓋を開けて繋ぎ直す、長さを調整する
- レバーの固定ナットの緩み
- 対処法：レンチで締め直す
- 封水切れ（長期間の不使用など）
- 対処法：バケツで水を補充する
ただし、作業を行う前には必ず止水栓を閉める、無理な力を加えないといった基本を徹底してください。少しでも「難しい」「不安だ」と感じたら、無理せず次のステップに進みましょう。
DIYは危険！すぐに専門業者を呼ぶべきケース
一方で、以下のような症状はDIYでの修理が困難、あるいは非常に危険です。無理に手を出して状況を悪化させてしまう前に、迷わず専門業者に連絡してください。
- 固形物（スマートフォン、おもちゃ、おむつ等）を流してしまった
- 理由：ラバーカップを使うと、異物を排水管の奥深くに押し込み、高額な修理費用がかかる原因になります。
- ラバーカップを使ってもつまりが解消しない、または悪化した
- 理由：つまりの原因が排水管の奥深くにある可能性があり、専用の機材（高圧洗浄機など）が必要です。
- 便器本体やタンクにひび割れがある
- 理由：ひび割れからの水漏れは、部品交換では直りません。便器の交換が必要になる場合があります。
- 原因がどこにあるか分からない
- 理由：複数の原因が絡み合っている場合もあり、プロによる正確な診断が不可欠です。
- 床や壁から水が漏れている
- 理由：給水管や排水管の接続部分など、見えない場所でのトラブルが考えられ、階下への水漏れなど大きな被害につながる恐れがあります。
- ウォシュレット（温水洗浄便座）の電気系統の不具合
- 理由：感電や火災の危険があるため、絶対に自分で分解・修理しないでください。
失敗しない！トイレ修理業者の選び方と費用相場
いざ業者に依頼するとなっても、「どこに頼めばいいの？」「料金は適正？」と新たな不安が出てきますよね。ここでは、安心して依頼できる業者を見つけるためのポイントと、料金の目安をご紹介します。
【料金表】トイレトラブルの修理費用相場一覧
修理費用は、トラブルの状況や作業内容、時間帯によって変動しますが、おおよその相場を知っておくことで、高額請求を防ぐことができます。
| 作業内容 | 費用相場（部品代・出張費等込み） | 備考 |
|---|---|---|
| トイレのつまり除去 | ||
| 軽作業（ラバーカップ等） | 8,000円～15,000円 | トイレットペーパーなどの軽いつまり |
| 専用器具使用（トーラー機） | 15,000円～30,000円 | 固形物や頑固なつまり |
| 高圧洗浄 | 25,000円～50,000円 | 排水管全体の清掃が必要な場合 |
| 便器の着脱作業 | 20,000円～ | 便器を取り外さないと異物が取れない場合 |
| 水漏れ修理 | ||
| パッキン・部品交換 | 8,000円～20,000円 | タンク内部品（ボールタップ、フロート等） |
| トイレ本体と床の間の水漏れ | 10,000円～25,000円 | 便器の再設置やパッキン交換 |
| レバー・部品修理 | ||
| レバー交換・調整 | 8,000円～18,000円 | チェーン調整やレバー本体の交換 |
注意点：
Webサイトなどで「修理料金880円～」のように極端に安い金額を広告している業者には注意が必要です。これは基本料金のみで、実際には出張費や作業費が追加され、結果的に高額になるケースが多いためです。必ず「作業費・出張費など全て込みの総額」で見積もりをもらうようにしましょう。
要注意！悪徳業者を見抜く3つのチェックポイント
残念ながら、消費者の不安につけこむ悪質な業者も存在します。以下の3つのポイントを必ずチェックして、被害に遭わないようにしましょう。
1. 料金体系が明確で、作業前に必ず見積もりを提示してくれるか
優良な業者は、電話での問い合わせの段階でおおよその料金を教えてくれます。そして、現場で状況を確認した後、必ず作業内容と総額が記載された見積書を提示し、依頼主の同意を得てから作業を開始します。見積もりなしに作業を始めようとしたり、「やってみないと分からない」と料金を曖昧にしたりする業者は避けましょう。
2. 実績や口コミ・評判が確認できるか
会社のウェブサイトに施工事例が豊富に掲載されているか、Googleマップや口コミサイトで実際に利用した人の評価はどうかなどを確認しましょう。特に、良い評価だけでなく、悪い評価に対してもしっかりと誠実に対応している業者は信頼できる可能性が高いです。
3. 水道局指定工事店であるか
「水道局指定工事店」とは、各自治体の水道局から「適切な工事ができる」と認定された事業者のことです。給水・排水装置の工事を法律や条例に則って施工できる技術と知識を持っている証であり、信頼性の一つの大きな指標になります。ウェブサイトなどで指定工事店であるかを確認しましょう。
トラブルを未然に防ぐ！トイレを長持ちさせる日頃の習慣
トラブルが解決したら、今後は同じことを繰り返さないための予防策が大切です。日々のちょっとした心がけで、トイレを長持ちさせ、快適に使い続けることができます。
「流すもの」と「こまめな清掃」で詰まり・劣化を防ぐ
トイレトラブルの多くは、「つまり」と「部品の劣化」が原因です。これらは日頃の習慣で十分に防ぐことができます。
【流すものに気をつける】
- トイレットペーパーは一度に大量に流さない： 特に節水型トイレは水量が少ないため、こまめに流すことを心がけましょう。「大」と「小」レバーも正しく使い分けることが大切です。
- 「水に流せる」製品も注意： お掃除シートやペットの砂など、「流せる」と表記されていても、トイレットペーパーに比べて溶けにくいものがほとんどです。これらも詰まりの原因になりやすいため、できるだけゴミとして捨てるようにしましょう。
- 水に溶けないものは絶対に流さない： 生理用品、おむつ、ティッシュペーパー、食べ残し、油などは絶対に流してはいけません。
【こまめな清掃を心がける】
- 便器内の掃除： 定期的にブラシで掃除することで、尿石や黒ずみの固着を防ぎ、つまりの原因となる汚れの蓄積を抑えます。
- タンク内の掃除： 年に1〜2回、タンクの蓋を開けて中性洗剤とスポンジで軽く掃除するだけで、部品の劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。ただし、洗剤の使いすぎや強くこするのは部品を傷める原因になるので注意してください。
まとめ：トイレのSOSを見逃さず、信頼できるプロに相談を
今回は、トイレの異音、水位の異常、逆流、レバーの不具合といった様々なトラブルについて、その原因から対処法、業者選びのポイントまで詳しく解説しました。
トイレが発する小さなSOSサインに早めに気づき、この記事で紹介した診断フローチャートや対処法を参考に、まずは状況を落ち着いて確認することが大切です。チェーンの外れなど、簡単なトラブルであればご自身で対処することも可能ですが、固形物のつまりや原因不明の不具合など、少しでも不安を感じる場合は無理をせず、迷わず専門業者に相談してください。
早めにプロに相談することは、トラブルの悪化を防ぎ、結果的に修理費用を安く抑えることに繋がります。大切なのは、信頼できる業者を正しく選ぶことです。複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容をしっかりと比較検討して、納得のいく依頼をしましょう。日々の適切な使用とメンテナンスを心がけ、万が一の際にはこの記事を思い出して、賢く対処してください。